H o m eスプライト"Blue Jet
巨大ジェット"青色放電現象"雷"観測機器"観測機器
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スプライト 「スプライトって何?」"

ブルージェットとはスプライトやエルブスとは異なり、もっと低い高度で発生する発光現象です.
雷雲上端(高度)で開始し、やや狭いコーン型のような発光が上に向かって吹き上がり、その上端は位まで達します.ちょうどジェットエンジンの噴射のような形をしているので、の呼び名が付きました.
スプライトやエルブスは瞬間的な発光ですが、ブルージェットの発光は比較的長く継続し(秒)、発光は「青色」との事.日本では報告も少なく、非常にまれな現象と思われていますが、米国では22分間に55回も発生したとの報告もあり、今後の観測報告が待たれます.

ブルースターターはブルージェットの初期段階?とも言われています.雷雲上端の高度で比較的強い発光を示しますが、上空への展開は行いません.色はブルージェットと同じ「青色」といわれています.

巨大ブルージェット()はさらに稀な現象で、最初はブルージェットのように雷雲上端から発生して上空に向かって展開し、その後高度以上でスプライトを発生させるような現象です.「ブルージェット」と「スプライト」が連続して発生するため、その発光範囲は高度位からまでと非常に広く、とてもダイナミックな巨大発光現象と言えるでしょう.
この現象の光学的撮影は非常に困難で世界でも数例しかありませんが、日本では2004年7月8日の夜に埼玉県北部/群馬県南部で数回のブルージェットと共に観測されています.

これら3つの比較的低空で発生する発光現象の発生メカニズムはスプライトと近似しているとの事ですが、スプライトが「正極性落雷」に対応して発生するのに対して、ブルージェット等は雷の極性には無関係に発生する事が知られています.
いずれにしてもこれらの現象は観測が難しく、スプライト、エルブスなどの高高度での発光よりも観測例は僅かしか存在しません.

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ブルージェット"

2004年7月8日埼玉県北部/群馬県南部で撮影されたブルージェット

ブルースターター出現

発光が上に展開

さらに上に展開

ほぼ消滅

16 km →

50 km →

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ブルージェットの動画(形式)

 ビデオクリップから「ブルージェット」の部分を取り出したもの.

使用機材:カメラ
レンズ

写真で「どうも判らない!?」と思う人は下の動画を見て下さい.こっちならバッチリ多分写っていますよ.
これで見えないならばPCのアップグレードが必要かも?

追記

群馬県赤城山山麓で発生した雷雲で、多数の「ブルージェット」「ブルースターター」が観測されました.
この時は約20分間に「ブルージェット」20イベント、「ブルースターター」が40イベントと、短時間に非常に集中して発生しました.発生場所は非常に活発に雷が発生している雷雲の頂点付近で、ある狭い範囲で起こりました.発生地点の高度はで、通常の雷雲の到達高度よりかなり高い標高です.その後の観測でも「ブルースターター」が高度約で発生したとの報告もあり、観測記録の数が少ないのではっきりした事は言えませんが、もしかしたら「ブルージェット」「ブルースターター」の発生には通常よりも高くまで発達した雷雲が必要なのかもしれません.更なる観測が待たれます.

ブルージェット"

2008年8月15日群馬県赤城山山麓上空で撮影されたブルージェット

2008年8月15日 19:36:50

各フレームの集積写真(白黒映像)

使用機材:社)+レンズ

ブルージェットの分解写真(カラー)
各映像はフレーム/秒の動画より切り出したものです.従って、1フレームの経過時間は秒です.

2008年8月15日 19:36:50

各フレームの集積写真(カラー映像)

使用機材:(日興電機通信製)+レンズ

写真で判るように、「ブルージェット」はある程度の継続時間を持った「発光を伴う放電現象」と言われています.この「ブルージェット」では約秒間発光が継続し、他のイベントでも秒の発光時間が観測されています.

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