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「スプライト()」は高度40kmから90kmの範囲に発生する瞬間的な発光現象です.地上付近で発生した雷と連動して発生し、雷とほぼ同時か、もしくは僅かに遅れて発光します.スプライトの発光時間は非常に短く、最近の光学的な観測結果から計算すると秒から最長でも秒程度です.ほんの一瞬の輝きですが、近距離で発生したスプライトは充分に目視可能で、オレンジ色の火の柱を見る事が出来ます.僕も3回目撃しました.
スプライトはその形から「カラム(棒)型」と「キャロット(人参)型」に分類されていましたが、最近では観測例も増えていろいろな形のスプライトが存在する事が判ってきました(妖精型、サンゴ(?)型、型−光が上下から中央に向かって集約するスプライト、等).今後の観測により新たなタイプのスプライトが発見される事も期待出来ます.
スプライトは世界中で観測されています.日本では冬季の日本海沿岸地域での雪雲中の雷に伴うスプライトが有名でしたが、最近では一年中発生し、雷が発生する場所であればどこでも見られる事が判りました.これも最近の成果です.
このキャロット型スプライトは、2005年1月30日に房総半島沖の太平洋上空で発生したスプライトを東京都杉並区から撮影したものです.発光時間は僅か2フレーム(秒)でした.
このカラム型スプライトも2005年1月18日に房総半島沖の太平洋上空で発生したものです.望遠レンズを使ったクロ−ズアップ写真なので、スプライト本体からのびる根のような発光(テンドリル)も見る事が出来ます
地上付近(高度以下)で発生する雷に伴って、高高度(地上から位まで)で放電現象がおき、その際に瞬間的な発光が現れる事が実証されたのは年ミネソタ大学フランツ教授の研究によるものでした.この発光現象は「高高度発光現象」と呼ばれ、最近では次のような発光現象が見つかっています.
・「スプライト(Sprite - 妖精)」
・「エルブス(Elves - 小妖精達)」
・「スプライト・ハロ−(Sprite Halo - 光輪)」
・「ブル−ジェット(Blue Jet)」
・「ブルースターター()」
・「巨大ジェット(Gigantic Jet)」
従来、これらの「高高度発光現象」の光学的観測には専門的な装置が必要とされていたのですが、年に、高感度ビデオカメラ+レンズと優れた動体監視機能を持つビデオキャプチャ−ソフト「」(さん作成)の組み合わせを使って「さぎたりうすさん」(大阪)が初めて観測に成功!その結果、誰でも手軽に観測出来るようになりました.
高高度発光現象
キャロット(ニンジン)型スプライト
カラム(棒)型スプライト
同じスプライトを焦点距離レンズで撮影し、RGB合成法でカラー映像化したエルブス
これを見るとエルブスもスプライト同様に「赤色」系の色をしている事がわかります.
地上の雷に連動して、その上空で円盤状(ドーナッツ状)に発光する現象が「エルブス(Elves)」です.
年に東北大学の研究グル−プがコロラド州での観測時に発見したもので、発光時間はスプライトよりも短く、2ミリ秒以下.発光は中心より外側に向かって拡散し、半径程度の大きさを持っています.発生頻度がスプライトよりも高く、スプライトの5〜10倍の頻度で発生していると考えられています.
発行時間が短いため高感度CCDカメラではなかなかキャプチャ−出来ませんが、ごくたまに右の写真のようにきれいに撮る事が出来ます.しかし、遠方の雷で雷光が見えない場合でもエルブスが発生すると空が一瞬光るので目視による観測でもその発生がはっきり判る場合もあります.
スプライトと同時に発生する時もありますが、単独で発生する場合が多いようです.
写真上:
2004年12月6日午前4時10分、新潟県沖の日本海上空で発生した「エルブス」.ドーナツ型の発光がエルブスです.また中央部に2本のスプライトも薄く写っています
2005年1月17日午後10時48分、房総半島沖で発生したスプライトと「スプライト・ハロ−」.
スプライトの後ろでボンヤリと円板状に光っているのがスプライト・ハローです.
これは2006年1月27日午後10時46分に房総半島沖で発生したスプライトとスプライト・ハロ−のカラー写真(RGB合成による).
ちょっと判りづらいですが、この写真からスプライト・ハローの色も赤色系である事がわかります.
「スプライト・ハロ−(Sprite Halo)」はほとんどの場合スプライトと一緒に出現します.ハロ−()とは太陽や月の周りに現れる光の輪や、キリスト像などで頭の後ろの光輪を意味しますが、スプライト・ハロ−もスプライト本体の上部?に出現し、雲のように淡く発光します.発行時間は非常に短く、1/60 秒(ビデオ画像で1フィ−ルド)以下と思われます.
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雷雲
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