H o m eスプライト"Blue Jet
巨大ジェット"エルブス他"雷"観測機器"

カメラは「キヤノン」です.2004年11月に購入しました.機種選びのポイントは:

 ・長時間開放でもノイズが少ない
 ・高
()でもノイズが少ない
 ・連射が早い(枚/秒)
 ・明るい単焦点レンズが豊富にある(特に中古市場で...)
 ・PCとの連携プレ−が出来る

特にPCと接続してコンピュ−タ−から撮影条件の設置や撮影開始が指示出来,さらに映像もPC中に保管出来る事は重要なポイントでした.
最終的にはの同レベルの機種との比較になりましたが,なぜかキヤノンに決まりました.

レンズは次の単焦点の明るいレンズを用意しました.

 ・Canon EF 28mm F1.8 USM
 ・Canon EF 50mm F1.4 USM
 ・
Canon EF 100mm F2.0 USM

単焦点レンズの方がズ−ムレンズよりも開放で明るく,かつシャ−プな映像が撮れます.
カメラ,レンズの詳細はキヤノン株式会社の「デジタル一眼レフカメラ」のHPをご覧ください.


http://cweb.canon.jp/product/dcamera/index.html


Canon EOS 20D +
EF 50mm F1.4

EF 24mm F1.8

離れた場所からカメラをコントロ−ルするために「リモ−トコントロ−ラ−」と延長コ−ド()を用意しました.これは基本的にはレリ−ズですが,インタ−バル撮影(間隔をあけての撮影)やタイマ−としての機能も有しています.これは連続撮影の遠隔操作(開始とロック)に使用します.これをPCを見ながら操作するために延長コ−ド()を用意しました.

また,連続撮影は非常に電気を喰う作業.バッテリ−は思ったより早く無くなります.そのために外部電源から電力を供給するための「アダプタ−」も必要です.
さらにカメラとコンピュ−タ−を接続するためのケ−ブルも必要です.これはカメラ側のコネクタ−が小型のやや特殊な形なのでそれにあったものを選びます.延長ケ−ブルも含めて用意しました.

カメラは流星/スプライト観測用ビデオカメラと同じ場所,すなわち中庭の屋根の縁に設置しました.ここならば足場はあるし,PCへも比較的近く接続ケ−ブルももあればつながります.
カメラは自由雲台を乗せて,広い視野を確保します.

カメラとPCはケ−ブルで接続します.もちろん撮影条件次第では別にPCと接続しなくても構わないのですが,長時間露光で撮る枚数/撮り始める時間などが予め判ってる場合にはPCからのカメラ制御の方が圧倒的に便利です.ここではPCと接続しました.PC側の接続は通常の端子で大丈夫です.はカメラでは初めてを装備したので,出来ればPC側もがあればデ−タの転送時間がかなり短縮出来るとの事.わが家ではが走るPCと()の両方につないでいます(手でつなぎ換える).

写真で,カメラの右手から出ているケ−ブルがのケ−ブルです.

には(感光部)の直前に主に赤外線をカットする「赤外カット・ロ−パスフィルタ−」が取り付けられています().このフィルタ−は付近以上の赤外域,および付近以下の紫外光をカットしています.

4.ロ−パスフィルタ−の除去

のロ−パスフィルタ−の除去を依頼しました.お願いした所は:
 http://www.seo-e.co.jp/hobby.htm

発送から約2週間で帰ってきました.外観は全く変わりません.今回の改造は上図の元々入っていた「フィルタ−1」から「クリア−フィルタ−(素通しのガラスフィルタ−)」への交換です.今後はいろいろなフィルタ−を「レンズの前」か,または「フィルタ−2」の位置(ミラ−の前)に装着して試す事になります.

フィルタ−除去前の映像

レンズ前面のフィルタ−なし

EOS 20D (normal)
Canon EF 50mm F1.4
で撮影.オ−ト
 

フィルタ−除去後の映像

レンズ前面のフィルタ−なし

除去)
Canon EF 28mm F1.8
で撮影.オ−ト
 

レンズ前面のフィルタ−なし
ホワイトバランス:調整実施

除去)
Canon EF 28mm F1.8
で撮影.マニュアルて設定(白い紙を写して調整)

レンズ前面にIRブロックフィルタ−」を取付け.

フィルタ−:
「ケンコ−製」(より長波長の赤外線をブロック)

除去)
Canon EF 28mm F1.8
ケンコ−製「」フィルタ−
で撮影.マニュアルて設定(白い紙を写して調整)

2005. 6. 7

今回は夜空の撮影に挑戦します.その前に再度ホワイトバランスの調整を行いました.

ホワイトバランスの調整

ホワイトバランスの調整は「グレ−カ−ド」(標準反射板)を使って調整しました.
直前の赤外ブロック・ロ−パスフィルタ−を外すと,上の昼間の屋外を写した写真のようにカラ−バランスが大きく変動します.今回はこのズレたカラ−バランスを調整するために,一般にカラ−の調整に使用される「グレ−カ−ド」(標準反射板)を撮影して,その画像での「ホワイトバランス」をマニュアルで調整する事にしました.
やり方はの取り扱い説明書にあるように,ホワイトバランスを「マニュアル」に設定してグレ−カ−ドを撮影し,その後メニュ−にある「画像選択」でこの画像を指定します.これによりホワイトバランスが調整されます.下の写真は「グレ−カ−ド」を使用したホワイトバランスの調整前と後の比較です.

ホワイトバランスの調整前.「グレ−カ−ド」(文字通り灰色の紙)を写した写真ですが,似ても似つかない色に映っています.

ホワイトバランスの調整後.左の写真を使用してホワイトバランスを調整した後に同じ「グレ−カ−ド」を写した写真.本来のグレ−の色が再現されています.

夜空の撮影 その1

早速,調整されたホワイトバランスを使って夜空を撮影してみました.残念ながら梅雨直前の曇り空.星は見られません.

ホワイトバランス調整前

レンズ前のフィルタ−:なし

除去)
Canon EF 50mm F1.4
レンズ前のフィルタ−:なし
マニュアルモ−ド()で撮影.
オ−ト()
 

ホワイトバランス調整後

レンズ前のフィルタ−:なし

除去)
Canon EF 50mm F1.4
レンズ前のフィルタ−:なし
マニュアルモ−ド()で撮影
グレ−カ−ドで調整済み

ホワイトバランス調整後

フィルタ−:
「ケンコ−製」(より長波長の赤外線をブロック)

除去)
Canon EF 50mm F1.4
レンズ前のフィルタ−:DR655
マニュアルモ−ド()で撮影
グレ−カ−ドで調整済み

「グレ−カ−ド」を使ったホワイトバランス調整の結果,空の色などはだいぶ本来の色に近づいてきました.レンズフィルタ−(ケンコ−製 赤外ブロックフィルタ−)を付けるとさらに近づくのですが,これだと赤外域が写りません.新宿副都心のビル群の赤いランプがやや紫色になる点や,ランプの周囲に「にじみ」があるようにも思えるのが気になります(ピントが来ていない事もありますが...).今後の課題です.

焦点の合わせ方/焦点深度

スプライトはの遠方で発光します.もちろんオ−トフォ−カス等は使えませんので,マニュアルフォ−カス(手動でのピント合わせ)で「置きピン」(あらかじめ出現位置にピントを合わせておくやり方)をする必要があります.通常の「置きピン」ならばピントを合わせたい場所にある何か(樹木や路面,建物等)で合焦させておけばいいのですが,スプライト撮影ではそんな便利なものはありません.従って予め距離が判明している遠方の物を何点か写し,フォ−カスリングの目盛りと合焦点までの距離の関係を把握しておかなければなりません.そんな訳で,選んだ物は:
 ・無限遠方にあるもの=星
 ・の距離にあるビル=新宿西口の高層ビル群

昔のマニュアルフォ−カス(手動焦点)のレンズではフォ−カスリングの突き当たり(リングがこれ以上回らない点)が「無限遠方」での合焦点でした.しかし,最近のデジタル一眼レフに使用されるオ−トフォ−カス用のレンズでは「無限遠方」の合焦点はリングが止まる点の少し前にあるようになりました(ちょっと遊びがある).これも考慮しなければならない事です.でも,「無限遠方」の先には一体何があるのでしょうか?

1. Canon EF 50mm F1.4

星(無限遠方)

新宿副都心(遠方)

合焦フォ−カスリング目盛: 

合焦フォ−カスリング目盛: 5

撮影条件(両者共通):
 −カメラ:(ロ−パスF除去)
 −レンズ:Canon EF 50mm F1.4
       フィルタ−なし
 −条 件:シャッタ−速度 0.50 sec
       絞り (開放)
       ISO 100

レンズを使用し,(開放)で撮影した場合,
 ・無限遠方は「目盛 5」で合焦
 ・遠方の物体は「目盛 4」で合焦
従って,スプライト撮影の場合では「目盛 4〜5」の間にセットする必要があるようです.またこの結果より,絞り解放時の「焦点深度」は非常に狭く,ピント調整には細心の注意を払う必要がある事が判りました.1,2段絞れば画像はかなりシャ−プになり,かつ焦点深度は深くなるのですが,それではレンズの明るさが生きません.

1. Canon EF 100mm F2.0

新宿副都心(遠方)

星(無限遠方)

合焦フォ−カスリング目盛: 

撮影条件(両者共通):
 −カメラ:(ロ−パスF除去)
 −レンズ:Canon EF 100mm F2.0
       フィルタ−なし
 −条 件:シャッタ−速度 0.50 sec
       絞り (開放)
       ISO 200

to be continued . . .

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