.スプライトのRGB合成(2) | ||
2005年11月後半より日本各地でスプライトが大出現しました.急に冬型の気圧配置になり、日本海側の各地や房総半島沖でスプライトが頻発したものですが、RGBカメラによるスプライトのキャプチャーには絶好のチャンス到来!で、数多くのカラー映像が得られました. | ||
RGB合成: 方法論 | |||
カメラ、使用したRGBフィルター等の機器については、「RGB合成編」をご覧下さい. | ||
RGB合成:「ステライメージ」によるRGB合成法 | ||
天体撮影に特化したソフトウエアー「ステライメージ」によるスプライトのRGB合成は次の方法で行いました. | ||
各RGB映像のレベル調整 | ||
3台のカメラでキャプチャーされたRGB各画像はそれぞれ異なるバックグランドレベルを持っています.キャプチャー時にもで画像の明るさを調整して各画面がほぼ同じようなバックグランドとなるようにしていますが、3枚の画像を比べるとどうしてもかなりの差が出来てしまうのです.これら3枚の画像をバックグランドを同じにする処理が「レベル調整」です. | ||
基準点指定 | ||
基準点の指定については前回述べた内容とほぼ同じですが、今回異なる点は「出来るだけ恒星を基準転に選ぶ事」とした事です. | ||
RGB合成 | ||
省略.前号をご覧下さい →観測装置「RGB合成編」 | ||
カラー微調整 | ||
でき上がった「RGBカラー画像」の色の微調整を行います.いろいろ方法は考えられますが、僕の行った方法は「トーンカーブ」による微調整です. | ||
RGB合成・画像 | ||||
カラー微調整画像 | ||||||
ステライメージの「階調」メニューにある「トーンカーブ調整」で、各チャンネル毎にトーンカーブを調整し、上記の事を留意しながら色を微調整します. この部分が最も難しく、かつ不安に思う部分です.実際のスプライトを見たのはほんの数回だし、この映像は赤外域の成分も多く含まれているので「可視」部分の色とは異なる可能性もあります. | ||||||